読売のネットニュースにいい情報が載っていた。「東京の放射線量はモスクワの半分」という見出しだ。ロシアの政府機関・医学生物学庁の調査報告である。
それによると、モスクワの放射線量は毎時0.17?0.20マイクロ・シーベルト、今の東京は、その政府機関が独自に計測したところ0.07?0.10マイクロ・シーベルトということだ。この東京の放射線量の値は文部科学省のものとほぼ同じである。また、モスクワの値は、今の水戸もしくは福島のレベルと同じである。
こういう情報を日本政府も積極的に流すべきだろう。平常時の値との比較だけでなく、もう少し多面的な比較である。核実験が盛んだった1960年代の数値も記録に残っていれば、それも示すべきだ。いずれにせよ、これで安心感が生まれる。東京の値が高かった時でも、モスクワ並だったわけだし。
で、少し斜に構えた書き方をしておくと、「そうやないとロシアの報道を伝えただけになるし」、そんな普段の東京の数倍も高い放射能の中で暮らしているから、ロシアの平均寿命が短いのかなと思ったりもする。うがち過ぎだが。それにしても、モスクワの水準が高いのは、依然としてチェルノブイリの影響が残っているのだろうか。それとも、そもそも土中に放射性物質が豊富なのだろうか。不思議である。モスクワだけでなく、世界各国の比較がほしいと思った。
2011/04/16