川北英隆のブログ

円山公園横の料亭での試食

さる事情があり、円山公園横、ミシュラン様から星3つを下された料亭で昼飯を食べた。夜はいざ知らず、昼はそれほどでもなかった。でも雰囲気は3つ星に値するかも。
☆☆☆がどんなとこか行きたいと請い願う向きが多いこともあり、偵察がてらである。季節もいいし。予約がなかなか入らなかった。
建物はもともと旅館だったらしい。弁当だったので二階の中広間に案内された。全部で12名座れるテーブルでの相席だった。オバちゃんが多い。弁当の量も多い。大食いの私でも多いと思ったくらいである。ビールを軽く飲んだことと、家内が「食べられへん」と言った分を食べたせいもあろうが。
前菜的な料理(胡麻豆腐をベースにしたもの)、椀、煮物や焼物を盛った箱、とろろと鯛の丼が出てきた。椀とご飯で腹十二分目になる。肝心の味だか、感動が少なかった。主人ではなく弟子が作っていることが関係しているのかも。とはいえ、立地はいいし、部屋もいいし、庭もいい。
東山の麓にあるので行きは坂を上がる。帰りは下りなので、氏神様である八坂さんに参るため、歩いた。八坂さんの手前に西行庵があり、有名な「願はくは花の下にて春死なん、その如月の望月のころ」の句が掲げてあった。
家内の友人を送るのにふさわしい句に出会ったと思った。亡くなったのは上弦の月の翌日だったと記憶している。腹も胸もいっぱいになって、八坂さんの境内に入っていった。

2011/04/16


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