このブログを「食べ物」の観点から読んでいると分かると思うが、食べるのが楽しみだし、食べられないものは皆無に等しい。味にとやかく言うことも少ない。しかし、である。
目の前に出されると何でも食べる。しかし、「自分でゼニを出してまで食べたくないなあ」という食べ物はいろいろある。
この数日、話題のユッケがその1つだ。多分、食べたことがないと思う。子供の頃、「牛肉はちゃんと火を通して」、「豚肉はもっと火を通して」と言われて育った。「虫がいるんや」という理由だ。だから、大学時代の東北旅行で目の前に馬刺しを出されたときには戸惑った。「大丈夫や」と友達の叔父さんに言われて初めて食べた。それからは好物だが。
マスやシャケの握りも好きでない。やはり虫がいるから。岐阜で鮎のフルコースなるものを出す店に、登山のついでにみんなで立ち寄った。鮎の刺身は仕方なしに、よくしがんで、つまりよく噛んで食べた。虫の成虫や卵を噛み潰すためだ。「そんなん、食べんといたらよかったに」というようなものだが、そこは性分である。「それこそ1つ前のブログにあった型やん」と非難されそうだが、めずらしい物好きと言ってほしい。
ハンバーガーは国内で数回しか食べたことがない。自分で買って食べたのは、山から下りて腹が減っていた時だけだ。海外の昼食で食べた回数のほうが圧倒的に多い。アメリカの田舎ではそれしかないので。ファーストフードとしては牛丼がまあまあ好きなほうだ。毎日食べようとは到底思わないが、2週間に1回くらいならそれなりに美味い。子供の頃、他人丼なんてあったし、好物だった。
ということで、昔の日本人的な食生活に近いと思っている。日本の食文化を大切にしたいという思いもある。ユッケもハンバーガーも日本の文化ではない。なんて、やはり柔軟性がないのかな。
2011/05/05