先日、金剛山の写真をアップし、思い出したのはそこからの奈良盆地の眺めだった。季節はちょうど今頃、5月の末だったようだ。残念ながら、かなり前の話なので正確な日付は分からない。
1976年5月とのみ記録にある。会社の同好会で金剛山に登った。大阪が勤務地だったので、大阪側の登山道を上がり、頂上付近で昼食をとり、奈良県側に下った。その昼食時に目に入ったのが、奈良盆地に田植えされた直後の水田が少し緑色にきらきら光る風景だった。当時はカメラを持参する趣味があまりなかったので、写真は残っていないと思う。しかし、その景色を見て、もともと奈良盆地は大きな池みたいなものだったのだと感じた記憶がある。
新幹線で京都と東京と往復すると、この季節は田植えが目立つ。滋賀県と神奈川県南部に水田が多い。滋賀県も琵琶湖の続きが平野になっているから、比良山から見れば今頃は水田がきらきらと光っているのだろう。ただし、学生時代にしきりに比良に入っていたときには水田に気づかなかった。6月初めまでのいずれかに日に一度訪れ、水田が見えるかどうか確かめたいと思う。
2011/05/18