アイスランドは豊かな国である。人口が多くなればどうなるのかは疑問だが、30万人だと十二分な資源がある。海の資源、水、地熱、そして観光が資源だ。しかも毎年、国土が拡大している。
海の資源は魚、タラ、ニシン、クジラが身近だ。捕鯨しているとは知らなかった。レストランでクジラのステーキを食べた。子供の時に食べたものよりはるかに美味かった。鮮度がいいのかもしれない。欧州本土やアメリカ、オーストラリアからすると大顰蹙だろう。タラは干したものが美味い。日本の干鱈は塩が強いが、アイスランドは味が付いていない。ニシンはマリネ風にしたものが美味い。燻製も有名らしいが、残念ながらあまり出なかった。
水と地熱は豊富である。暖流が流れ込み、北極の寒気とぶつかるためだろう、雨が多く、からっと晴れる日が少ないようだ。山岳地帯は雪と氷河で覆われているので、それが天然のダムとなっている。地熱は、アイスランド全体が火山だからだ。よく知られているようにアイスランドは大西洋中央海嶺(つまり地球の割れ目)の延長線上にあり、そこからマグマが吹き出している。毎年、その割れ目によって東西に、アイスランドの国土は1センチメートルずつ拡大している。
昨日のブログで書いた地熱発電所と大露天風呂をアップしておく。左奥に蒸気を上げる発電所がある。
2011/05/28