川北英隆のブログ

グリームスボトンの噴火

今回のアイルランドで一番の出来事といえば、グリームスボトン(Grimsvoetn)の噴火だ。前日の夕方、噴火した直後の姿を目撃したが、そんなにすごい爆発とは思いもしなかった。
グリームスボトンはアイスランド最大すなわちヨーロッパ最大のバトナ(Vatna)氷河の北西部にある火山である。グリームスボトンは5年に1度程度爆発しているという。氷河の中にあるから、大爆発した場合には洪水が起こる。1996年の爆発では、氷河の南部で発生した洪水のために国道が寸断された。車でその氷河の南側を通るとわかるが、ほとんど無人である。頻繁に火山災害が生じるのだろう。
火山の爆発を目撃したのは今回が2回目である。前回はカムチャツカだった。その時には被害が及ばなかった。今回は火山灰が大量に舞ったので氷河の南側で国道が通行止めとなり、アイスランドでの予定が大幅に狂った。しかも予定通り帰国できない可能性も生じた。そうなれば補講のスケジュールの見直しを余儀なくされるので、「困った」ことになる。結果として爆発は比較的小規模だったらしく、無事に帰国できたが。
写真は爆発の翌朝のものである。太陽は昇っているのだが・・・。巨大隕石が衝突し、地球が暗闇に包まれる、人類の最後の瞬間もこんなものかなと思った。
火山灰.JPG

2011/05/29


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