川北英隆のブログ

嵐を呼ぶぜ

最近気づいたことがある。今年生じた重大事件のすべてとは言わないまでも3つが、旅行中に顔の横をかすめ通ったことである。
3つの重大事件とは、アラブ諸国の連鎖的革命、東日本大震災、アイスランドの火山爆発である。
1つ目。アルジェリア滞在中に南部少数民族トゥアレグの不満を肌で感じた。アルジェリアを出国してすぐにチャニジアで革命が発生し、それがアラブ諸国に連鎖したのは周知のとおりである。危機一髪、滞在中にチュニジアで事件が発生していたらどうなっていたのだろうか。そのチュニジアの余波を受け、アルジェリアでも、1992年のクーデター以降発動の続いていた戒厳令が2月になって解除されたらしい。国内便の非常に厳重な(しかし間の抜けた菅違う感のある)、石ころ1つ持ち出させない空港の荷物検査は終わったのだろうか。
2つ目。東日本大震災はブログで書いたように東京で体験した。遠くの地震だったが、巨大地震だったため、一生涯忘れられない体験となりそうだ。
3つ目。アイスランドの火山爆発も、活火山が遠い存在の関西人にとって、やはり一生涯忘れられない体験である。
これら3つに共通しているのは、直接的被害がほとんどないに等しかったことである。「代償を払わずに一生涯の体験をできるなんて」ありがたいことだと思う。同時に、ひょっとして「嵐を呼ぶ男」かもしれないとも。石原裕次郎(古いなあ)の「俺(おい)らはドラマー やくざなドラマー 俺らがおこれば 嵐を呼ぶぜ」という歌詞だ。

2011/06/03


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