パート2を書く気はなかったが、橋下はんの松本はん擁護発言を受けて、ついでに5分で書いておきたい。
橋下はん曰く「きちんと謝罪して、これから仕事で結果を出すということであれば何も問題ない。辞める必要なんて全くないと思う」とのこと(読売ONLINE)。「一つの発言だけを取り上げて、大臣の職を辞めなきゃいけないなんていうのは、日本の政治も末期症状だ」とも。
これを読んですぐに思ったのは、菅はんといい、橋下はんといい思い付き発言が多すぎる。橋下はんは、世間と違うことを言うことで注目を浴びる発言が多過ぎ、その多くが思い付きだとしか思えない。思い付きが良くないと言うつもりはない。直感が正しい方向に導くこともある。しかし、彼の場合、世間と逆のことを言って目立とうとの意識が強すぎるから、発言に政策的な一貫性がない。
とりあえず松本はんのことに関して、「一つの発言だけ・・」というが、一事が万事、思考の根源(その低さ)が感じ取れるから、辞任にまで追い込まれたのだろう。その世評を気にした誰かから、影で切られたのかもしれない。こんなことは有能な政治家あれば、また生き残り術に敏感な橋下はんにとってすぐに分かることだろう。
橋下はんの一貫性のなさについて。大阪都をめざすのなら、関西圏の産業基盤が重要である。不謹慎ながら、大震災後、生産拠点の分散化の動きが広がっていることは、大阪都構想に追い風だった。しかし、電力なくしての大阪都とは何か。関電の原発を批判し、拒絶する前に、当面は必要悪とみなして(そうでないと原発への依存度の高い関西経済はますます落ちこぼれていく)、原発と共存しながらも、原発が嫌なら、近い将来に原発抜きでどう大阪都を実現するのか考えるのが筋だろう。
大阪都と原発反対を即時に両立させたいという発言の趣旨からは、やはり受け狙いの本性が暴露したとしか思えない。
2011/07/05