川北英隆のブログ

七夕の翌日の同窓会

昨日、七夕だとはすっかり忘れていた。毎年、この日になるとぼやくが、現代の日本には遊びがない(休日は多いが)。だから新暦に従って七夕を決めてしまい、年に一度のデートを雨で流してしまう。
それはともかく、七夕を通り越して3年ぶりに近いだろうか、前の大学の卒業生2人と飲み会をした。J君とY君である。J君といってもジョーカー君ではない(事情通には分かる洒落)。ともに証券関係の仕事をしている。元気そうだった。1人は転職を、といっても同業他社に決めたとのことだった。
かつてならいざ知らず、現在、証券界に入社して同じ会社に最後まで勤めるのは何%くらいだろうか。そもそも、同じ会社にいるつもりなのに、会社側が名前を変えてしまうことだってある。そんなときに面倒なのは、再就職の履歴書を書く場合だ。将来のことを考えて、会社名、所属、役職の記録をこまめに取ることを勧めておきたい。
卒業生の話を聞いていると、証券界も住みにくくなっていると思った。日本の証券市場、すなわちマザーマーケットが冴えないから、その市場の仲介機関である証券界が冴えないのは当然だ。もちろん、マザーマーケットが冴えないのは、結局のところ、日本経済の状態に帰結してしまうのだが。
若者達に夢と希望を与える経済を作るよう、社会のトップは努力しなければならない。教員はある意味気楽で、能力のある学生を育てれば、後はその学生が社会人になってからの努力次第だと公言できる。学生が日本を離れ、自分の意思で世界市場を相手にしてもかまわないからである。
今年3月に卒業したゼミの学生のうち、2人がインドに関わっているらしい(確認できていないが)。もはや貴重な人材でさえ国内に留めておけなくなっているのが、日本の現状である。かといって、これは可哀想なのだが、能力のある海外からの留学生が満足のいく就職先としての日本企業を探すのは大変らしい。ある意味、平均的な日本企業の限界なのだろう。

2011/07/08


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