川北英隆のブログ

あきれ返って無視かな

この国の統治機構はどうなっているのか。思い付き、アリバイ作り、責任逃れ、しがみつきの連続でしかない。昨日の菅発言には読売も日経も怒っていたが、怒るよりもっと良い方法がある。
それは完全無視、記事にしないことである。まだまだ紙ベースの新聞を読んでいる人が多いだろうから(そういうわが家もネット版の契約をしていないし)、その紙に書かないのである。代わりに、よく目立つように空白部分を作り、「この空白を読みたい場合はネットで」と大きな字で書いておけばいい。できれば完全無視がいいのだが、それでは「臭いものに蓋をする」、「日本の恥じを隠す」ことになりかねないから、「読みたい人は」程度のサービスは、まあ必要だろう。
福島の牛肉にしても、原発の調整運転にしても、役所が怠慢すぎる。原発に関しては業者の責任があるかもしれないが、そんな大事なことをほったらかしにするなんて考えられない。セシウムがまき散らかされたことは厳然たる事実であり、それが餌に混入するリスクは素人でもわかるのに、何をしていたのか。原発にしても、その数が何十万もあるわけではないのに、どういう状況にあるのか把握していなかったのだろうか。
今の経済産業省(かつての通商産業省)に2年いた経験から、また今の大学の経験からして、事務ベースの役人は真面目である。それをどう使うのかに問題があるのだろう。指揮が的外れなのか。
思い出したのは、小学校の頃、ドッジボールをしていて一番バカにされたのは、大して上手くないのに、後ろのほうで「こうやれ、ああやれ」と叫ぶ者だった。みんながその声を無視していた。「自分でやれや」という気分だ。それと似てきた日本の今日この頃。無視するに無視できないのかなあ。

2011/07/14


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