川北英隆のブログ

聖者シャルル・ド・フーコー2

ついでにアセクレム高原にあるフーコーの隠遁所の写真をアップしておく。旅行した当時、フーコーのことを知らなかったので、この隠遁所が入った写真は数枚しかない。
イスラム教徒と無神派の日本人が、フーコーにとって神の場だった隠遁所(石の小屋)から日の出を待っている。標高2780メートル、小屋の前のプレートには、Ermitage de Père de Foucauld a l'Asekrem とある。
ついでにフーコーについて書き加えておくと、一日一食、睡眠5時間、後は祈りと、訪れる住民との会話の生活だったらしい。そんな生活を真似できないのは決まっているし、たとえ3食食べていいと許されても、アセクレム高原に1週間以上住むのは無理だろう。だから私にとっても、シャルル・ド・フーコーの前に「聖」を冠しなければならない。
タマンラセット付近はトゥアレグ族(ベルベル人系)が支配しており、独自の言葉、文字、文化を持っている。旅行した限りでは言葉や文字のことはわからなかった。文化の差は少しわかった。フーコーはそのトゥアレグ語の辞書を初めて作成したことでも知られている。死後、出版されたそうだ。
追記:フランス語のガイドブックを帰る直前に買ったところ、トゥアレグの文字とアルファベットとの対比が載っていた。
フーコー隠遁所.JPG

2011/08/13


トップへ戻る