ヨートゥンハイメン国立公園の目玉は2つある。その1つがガルホピッゲン(2469メートル)に登るコースである。
ガルホピッゲンはノルウェーの、かつスカンジナビア半島の最高峰である。もう1つの目玉はイェンデ湖の東端からハイキングして、岩稜を下り、イェンデ湖とベス湖の2つが細い稜線で隔てられている光景を見るものである。後者の人気が圧倒的に高く、その状況は次のブロクで簡単に紹介することにする。
とりあえず、ガルホピッゲンである。ピッゲンとは、グーグルを使って訳すと「尖ったもの、スパイク」などの意味だから、ガルホ針峰とでもなるだろうか。ガルホピッゲンは大きな3つの氷河(南、北、西側の氷河)で削り取られた稜線の上にある。稜線の南側が切れ落ちている。登るのは比較的簡単で、氷河のない、大きな岩がごろごろしている稜線の上を歩く。一部、氷河の上に雪の積もった雪渓を歩く箇所もあるが、危険は少ない。宿泊した小屋(スピータストゥーレン)からの高度差は1300メートルである。それを往復する。
ピークは奥まっているため、下の谷からは見えないらしい。登った前後の日は雲が多く、ピークが見えなかったし、小屋で売っている絵葉書も近くの小ピークから撮ったものだった。
写真は、上がピークから見た西側の氷河であり、下が小屋からの前衛の山(1915メートル)の稜線である。前衛の稜線を超えた奥にピークがある。
2011/09/03