川北英隆のブログ

国変われば交通違反の罰金も

今日、夕方の会合で聞いた話である。面白かったのでメモとして残しておきたい。ドイツでのスピード違反の罰金についてである。
某氏が夏休みにドイツを旅行し、レンタカーでメルヘン街道などを巡ったという。レンタカー代を払って帰ったが、帰国してしばらくすると、そのレンタカー屋から請求書が届いた。見ると、スピード違反の罰金だったそうだ。思い当たることがあったという。ドイツのアウトバーンの速度は無制限(現在では速度制限も一部導入されている)で有名だが、それ以外は制限されている。とくに町中は厳しく、安全を考えて速度を落とさないといけない。日本のように町中で飛ばすのは違反である。安全を考えるとすこぶる合理的だ。アメリカがどうだったかは記憶にないが、ヨーロッパはこのシステムである。ヨーロッパのシステムを取り入れたアフリカもそうだった。
で、某氏は、街中での減速に遅れてしまったことがあるという。その場面を自動カメラで撮られていて、ナンバープレートから誰が運転していたのか割り出されてしまったらしい。公的なカメラに写っているから現行犯であり、自動的に罰金が確定し、請求されたわけだ。人出を省き、合理的な交通違反摘発システムである。これなら違反は激減する。日本の町中もこのシステムを取り入れてほしいものだ。
続きで、罰金の金額はというと25ユーロとか言っていた。安いから、文句は少ないだろう。笑えるのは、それに付加価値税が付く。罰金を払わされる立場からすると、「何でやねん」となる。でも、それでルールを守ってもらえる歩行者などにとってみれば、立派な政府のサービスであり、それに付加価値税が加算されるのは当然というわけだ。合計は30ユーロ程度とか言っていた。
それでもノルウェーの500ccビール3本分、やはり安い。ビールを飲むのもルール違反なのかなと反省したりする。

2011/09/22


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