今日の日経朝刊を読んでいて笑いそうになったのが、1面に載っていたセブン&アイの決算見通しである。「電気などの経費の圧縮」で大幅な増益になるとの記事だった。
やっぱりと思った。震災対応という名目があるから、店舗内が暗くても節電できていた。何かみすぼらしい感じがするものの、「仕方ない」と思わせる。「どうせ節電して大儲けするのだろう」くらいは、いろんな場面で感じていたが。鉄道はもちろん、貸しビルなどもニンマリかもしれない。
15面にも小売りの決算見通しの記事があり、東武ストア、イズミヤにも節電効果が指摘されている。「大したもんだ、それなら商品の値段を下げろや」と言いたくなるが、よく考えてみると、節電効果で利益が目に見えて増えるなんて、そもそも薄利な商売をしているのだなと理解できる。ちょっと利益率を計算してみると、売上の5%程度だ。100円で5円なら、カードを使うと1%程度のバックも現実にあるから、大した利益ではないのかな。それともチリも積もればなのか。
震災による直接的被害はともかく、東電の原発事故とそれによる節電は思わぬ副産物をもたらしている。
2011/10/05