川北英隆のブログ

自分は自分なのか

夕食を食べながらテレビを聞き流していると(テレビのある場所と食卓の場所が違うので)、変なイントネーションに気づいた。番組では食べ物屋を紹介しているのだが、大阪語で無理に喋っている。
関東地方出身者なのに大阪語を真似た時、常に出現するいかがわしいイントネーションだ。そういえば、前にも同じ番組を聞き流し、感じた違和感だなと思い出した。大阪出身の家内は「別に」と許容しているが、奈良出身の者にとっては「食べ物の味がまずくなる」と思ってしまう。大阪語で番組を進めたいのなら、ネイティブに喋らすべきだ。そういえば、テレビドラマなどで方言を用いた番組がある。そこで喋られている方言は、ネイティブの登場しない大阪語が変なものになっているのは決まっているが、東北や九州もすごく変なのだろうと同情してしまう。
で、方言のことを夕食の話題にしていると、「大阪で『自分』と言った場合、『アンタ』のことなのか『ワテ』のことなのか、混乱してきたけど、『自分』のことやね」と家内を指差して質問した。「そうやで」と答えが返ってきた。「でも、相手のことを『自分』と言うのは大阪人で、奈良や京都では使わへんのでは」とのこと。確かに、大阪語としての『自分』は大学時代に初めて知ったような。ようく考えると、高校時代に大阪から通っていた友達が使っていたような気もしないでもないが。
質問だが、カラスのことをどう発音するか。音程で示せば「ミ・ミ・ファ」なのか、「ソ・ミ・ミ」なのか。普通の?大阪人と論争になる。カラスに関しては前者のイントネーションで発音していて、(昔は対立したようにも記憶しているが)大阪出身の家内とは平和裏に過ごしている。

2011/10/18


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