新聞を読んでいると、キヤノンが新しいデジタルカメラを発表していた。今使っているメインのキヤノン製カメラを買ったのは3年半前だった。デジカメの進歩を考えると、やはり陳腐化しつつある。
今使っているのはキヤノンのフラグシップ・モデルだ。その理由は後で説明する。
近々、新しいフラグシップの機種が出ると予想していたが、その特性は予想と少し違っていた。想像していたのは、画素数が増え、ISO(感度)も上がるだろうというものだったが、新しい機種の画素数は減っていた。代わりにISOは格段に上がった。
旅行する時、必ずカメラを持参する。1つは、行動とその時間帯の記録のためだ。メモに手書きするより簡単である。このため、山を歩く場合には、登山口と下山口なら、もちろん、どんなしょうもない景色であっても必ず撮っておく。歩いている途中のポイント(頂上や分岐点)は当然だ。
その場合に問題になるのは明け方とか夕暮れ後である。そんなとき、カメラの感度が上がれば、少々の暗闇でも撮れるので大歓迎だ。「フラッシュは」と問われるだろうが、フラッシュには障害がある。フラッシュを使ってはいけない場所もあることだし、重たいし、かさばるし、フラッシュの装着が面倒だ。ということで、感度の上昇はありがたい。
一方、画素数が高いと、引き伸ばした時にも(たとえばトリミングの場合)、鮮明さが保たれる。ということで、画素数のさらなるアップを期待していたのだが。もっとも、極端に引き伸ばすことがないから、大きな支障はなさそうだ。
何て書くと、新しい機種を買いそうな勢いだが、実はそうだ。旅行にいったとして、その場所に再度来る機会は少ない。海外ともなると皆無に近いだろう。多少カメラに投資したとしても、そこから得られるものは非常に大きいと思っている。
画素数だけは満足度が低いものの、洞窟や美術館でいくらでも撮れるのは大きなプラスだ。と、「買う」ことを繰り返し、自己弁護しているかな。
2011/10/19