今日奈良の実家に行った。柿が色付き始めていた。太陽の当たり具合で差があるのか、熟柿になっているのと、青いのとがある。実家には甘柿と渋柿があり、両方ともかなり実っていた。
よく言われるように、柿は豊作と不作が交互に来るようだ。去年は不作で、赤くなったのももう少し遅かったようだ。そんな記憶があったので、「柿を取るのは今日ではなく、次に奈良に行く時かな」と思っていた。そのため、実家につくのが遅く、柿を取る十分な時間がなかった。それにまだ日中の温度が高いせいか、蚊が多く、柿取りに集中できなかった。
今日のメインは渋柿の熟柿の収穫である。すっかり柔らかく、赤くなった柿が20個くらいあった。熟すと甘柿よりも美味い。鳥が来て食べるのも、甘柿の熟柿ではなく、渋柿の熟柿のほうだ。
ということで、渋柿の熟柿をハシゴに上って取っていると、何と、スズメバチが飛んで来た。熟した柿の気怠く甘い香りに引かれてきたのだろう。地面に落ちた柿の辺りに止まり、しきりに食べられるところを探っているようだった。こちらはハシゴの上にいるので逃げるわけにいかない。そのうち、スズメバチが靴からスボンに沿ってゆっくり飛んできた。万が一、目の付近を刺されると大変なので、腕で目をカバーした。ハチの羽音が遠のいたことを確認し、目を開けると、もうスズメバチはいなかった。
スズメバチは山でよく見かけるが、今日ほど近くに飛んできたのは初めてだった。美味い柿をめぐって、鳥やハチと争わなければならない。明日にでも、リスクを覚悟で手に入れた柿を食べることにしょう。
2011/10/23