川北英隆のブログ

MBAの誓い

『MBAの誓い』(アメリカン・ブック&シネマ発行、2011年)をもらった。著者はハーバード・ビジネススクール卒の二人、訳者は青木創氏、監訳は岩瀬大輔氏(ライフネット生命保険)である。
「MBAの誓い」とは、ハーバード・ビジネススクールを2010年に卒業した者たちが中心になって進めているプロジェクトだそうである。まだ、ぱらぱらと見ただけの段階なので勘違いがあるかもしれないが、2010年とはリーマンショックの直後であり、ハーバード・ビジネススクール卒業の肩書きをもってしても就職が難しかった時期に当たる。そのときに、ビジネススクールとは何なのかを考え、ビジネススクールを卒業し、経営者になるとして、何が経営者として求められる本質なのかを自ら問いかけている。
章立てを見れば、この書物の本質が理解できる。「企業は何のために存在するのか」、「株主と従業員、どちらが大切か」、「経営者はプロフェッションたりうるか」等である。このような問が13ある。経営者の13階段かも、というのは冗談だが(読んでいないので何とも言えないが、案外ズバリかも)、本当の経営者であれば常に葛藤する問だろう。
本書の元になっているのはハーバードの授業での教材「リーダーシップと倫理」だそうだ。
「MBAの誓い」はウェッブwww.mbaoath.orgにあり、そこで正式な署名者となれると書いてある。また、各大学で学生支部も作れるそうだ。関心があれば是非アクセスを。

2011/11/09


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