街を歩いていると、ふと「今日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日や」と気づいた。そういうものを追い求める趣味は全くないのだが、「気づいたからには・・」と思った。
どこで売っているのか。よく見るとコンビニでも売っている。「安いのかな」と思って入ったが、いつも買うチリワインよりはるかに高く、カリフォルニアのちょっとしたワイン並みの値段だ。でも、解禁日に飲んだことがないので、気づいた記念に買って飲んだ。「ひょっとしてブログのネタに買ったのでは」と追及されそうだが、それは断じてない。とはいえ、買う瞬間、ブログに書こうと思ったのも確かだ。ジョルジュ・デュブッフという銘柄だ。
実はボジョレー・ヌーヴォーを解禁日から少し経った日に買ったことがある。さらに言うと、解禁日の直前に、1年前のボジョレー・ヌーヴォーを安売りで(投げ売りというほどの値段ではなかったが)買ったこともある(既にブログに書いたかもしれない)。正直なところ(そんな安物を買うからやろと言われそうだが)、これまでのボジョレー・ヌーヴォーは美味くなかった。そこからの結論は、「ボジョレー・ヌーヴォーって、今年のブドウの酒という話題でしかない」と思っていた。
それで、今日の正真正銘のボジョレー・ヌーヴォーである。注いだ瞬間、「えらく赤いなあ」と思った。普通のワインと比べると、これは大きな差である。ドラキュラ的見地からすると、ボジョレー・ヌーヴォーは鮮血ということだろうか。
そんな視覚を楽しみながら飲んでみた。ブドウのジュースのようで、それでいてアルコールを感じたという感想が一番率直だろう。要するに新鮮さが良かった。で、このブログを書きながらも、少しずつ飲んでいるが、最初の新鮮さが失われているように思う。酔ってきたせいかもしれないが。
まとめである。ボジョレー・ヌーヴォーは解禁日の記念に一口飲んで楽しむワイン。それ以上のもの(二口、三口と飲むもの)ではない。
2011/11/17