鴨川は鳥の多い季節になった。カモメがたくさん飛来している。どうして海ではなく、京都のような奥まで入ってくるのか、その理由は不明だが。今日、そんな鴨川でカワセミを見つけた。
以前も1回、確か初夏だったと思うが、カワセミが川面を飛んでいた。すぐに叢の中に消えたが、色からしてカワセミだと思った。カワセミは翡翠と書くことからわかるように、翡翠色(青緑に近く光沢のある色)をしている。確認のために辞書を引くと、雄が翡、雌が翠とある。いつかの初夏に一瞬見た鳥の色もそんな色だったので、カワセミだと判断した。
そのカワセミが、川面に突き出した枯れ枝に止まっていた。やはり色が目に飛び込んできて、それでカワセミだと気づいた。握りこぶし程度の大きさである。スズメの倍くらいだろうか。黒っぽいクチバシが鋭く尖っていた。やはりカワセミが鴨川に住んでいるのだと嬉しかった。
鴨川に小魚が多い。晴れた日には水の中で魚のウロコが光る。カモメは川面を泳ぎながら小さくジャンプし、クチバシから流れに突っ込み、それを繰り返している。小魚を捕まえているらしい。カワセミも同じ小魚を狙っているのだろう。次回はカメラを持参し、カワセミを撮りたい。いつになることやら。気長に待っていてもらいたいものだ。
2011/12/12