カメルーン山は国際空港のあるドゥアラから近い。市内から車で約1時間半、登山口のあるブエアに着く。高度約1000メートル地点である。登山管理事務所があり、ガイドやポーターと合流する。
事務所で手続きをした後、さらに車で100メートルくらい高度を上げ(大した高度でないが)、カメルーン国際商工業銀行の表示のある建物(荷物が入っているだけのただの建物)の横が登山口となる。ここからが一般的な登山道である。カメルーン山では、この登山道を使ってマラソンも行われるらしい。今年の開催が近かったので、草刈りなど、登山道の整備をしている現地人もいた。
バナナやパパイアが植えられた畑の中を歩き、軍事施設の横を通り、熱帯雨林の中に突入する。いわゆるジャングルだ。昔は猛獣や大蛇もいたらしい。緩やかで単調な登りが続く。水の流れが出てくると宿泊可能な小屋(第一小屋)がある。登山口から2時間半くらいかかる。小屋から程なく森林が終わり、潅木が点在する草原になる。その草原だが、火が放たれるらしく、かなりの部分が焼けている。カメルーンには焼畑の風習があるらしく、至る所で煙が立ち上り、晴れていても視界が良くない。だから、カメルーン山の全景の写真は撮れなかった。雨季に行き、晴れ間を狙うしかないだろうと思う。
そんな斜面を登り切ると2800メートル地点、少し台地状になっている。初日の宿泊場所、第二小屋はすぐである。登山口から6時間半かかった。
第二ハット付近は雨季には水が流れるのだろうが、乾季に水はない。ポーターが食料と一緒に飲水を担ぎ上げることになる。
写真は、上は焼かれた(その後に芽が生えた)草原の登り(小さな中間小屋の手前から)、下は第二小屋と草原であり奥に3700メートル付近の外輪山が広がっている。
2012/02/12