AIJ事件なんて対岸も対岸の火事だと思っていたら、昨日、今日と影響があった。2つの案件で少し時間がかかるか、面倒な手続きを強いられそうなことである。
1つは、授業に関して相談しなければならない相手が事件に巻き込まれたようで、相談が進まないことである。相手とはAIJも加入していたはずの日本証券投資顧問業協会である。多分、事件の収拾と、今後の対策に大わらわのはずだと推察される。いずれにしてもメールへの返事がなかなか来ない。一対一の関係ならそれでも支障ないのだが、実は僕が仲介者の立場でもあるので、もう一方から「どうなった」と督促が来る。ということで、この案件でやりとりするメールの数が増えてしまった。
もう1つは、年金基金の関係の仕事である。AIJに引っかかるはずもない先だが、今回の事件で規制が厳しくなりそうだと言っていた。そうなると、打合せの場において、今後の規制への対応を検討しなければならない。経団連の一番偉いオッちゃんが「企業年金側もリスクを冷静に見ながら運用していく必要がある」と話したとか。何を言いたかったのか不明だが(当然、普通の年金はリスクを評価して運用しているので)、この意見に集約されるように、「もっとリスク管理を強化しよう」というのが通常の反応なのだろう。その結果、「もっと国債を保有するのが望ましい」となったのなら最悪だ。
この最後の点に関して、機会があれば(覚えていれば)、もう少し詳しく論じることにしたい。
2012/02/28