川北英隆のブログ

何を主食にするか

昨年末だったか「世界国勢図会」を買った。思い出すともう1ヶ月くらい前かもしれない。要するに、世界情勢に関する講演会用資料を作るのに、一番手っ取り早いのがこの「世界国勢図会」だった。
講演会が終わったので用済みのようだが、見ているといろんな疑問が解ける。カメルーンにこだわって調べると、小麦をほとんど作っていないことが分かった。カメルーンの食料生産は、コメが少々、トウモロコシがある程度ある。でも一番多いのが「いも類」とある。そういえば密林を切り開き、ココヤムとトウモロコシを植え、手入れしていた。アフリカ全体を見ても、「いも類」が圧倒的に多い。水さえあれば大雑把な管理で育つのだろうと思える。実はアジアも「いも類」が多い。しかし、収穫トン数で小麦やトウモロコシとほぼ同じ、コメの1/2程度であり、アフリカには遠く及ばない。
南北アメリカ、ヨーロッパ、オセアニアも当然だが、「いも類」が少ない。と、気になった国がある。ポーランドである。調べると、小麦と「いも類」がほぼ同じだった。しかし、大麦なども作っているのか、穀物全体では「いも類」を大幅に上回っている。やはり主食の上でアフリカは特異なようだ。
写真はバナナの葉でチマキ状にした「ヤムの粉を練って蒸したもの」である。食べるとガムのような弾力があり、酸味もある。露店でも売っていたのでポピュラーなのだろう。
追記:忘れかけていたが、パプアニューギニアもいも類の生産が多い。あまり手を加えなくても雨さえあれば育つのだろう。
ヤムのチマキ.jpg

2012/02/07


トップへ戻る