川北英隆のブログ

東京の雪と京都の雨

「京都は寒い」といつも言われているので、その反証をしたい。
今日、東京では雪が降り、積もったそうだ。京都はといえば、明け方まで雨、その後小止みになり、8時過ぎに上がった。起きたのが日の出前だったものの、寒くはなかった。
午前中に会議があったので(家でぐずぐずしていたこともあり)、小走りに大学に向かった。そうすると、少しだが汗をかいてしまった。「京都が東京よりも暖かいことだってあるんや」との記録である。
ついでに書いておくと、月曜日の昼間に東京に向かった時のこと。新幹線が大津に入ると、琵琶湖の東岸から北にかけて山が見え、それが真っ白だった。1200メートル前後の山並みとはとうてい見えない。時間があれば、そんな山を春に歩きたいと思った(冬は厳しいので)。
琵琶湖で雪山を見て思い出したのは、大学2年の時に登った大日ヶ岳だ。岐阜と福井の県境付近にあると思う。登ったのが6月初め、稜線近くの笹原には雪が残っていて、コブシの白い花とともに輝いていた。
考えてみると、その大日ヶ岳から40年も経過している。と書いて、ひょっとしてと思い、確認したのが、1994年の秋にも同じ大日ヶ岳に登っていたことだ。でも、その2回目の景色は何も覚えていない。それだけ、40年前の方が印象的だったということだろう。
雪空は寒いが、普通の空よりも印象ははるかに強い。その分、雪がすぐにこぼれる京都の方が東京よりも魅力的ということか。
ということで、当初の目論見のような、完璧な反証からは程遠くなった。

2012/02/29


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