川北英隆のブログ

田中義廣氏の翻訳本を買う

田中義廣氏の死去を知らせてくれた高校の同級生T君が、昨日、久留米まで弔問に行き、状況を報告してくれた。そのメールでふと思い出したのが、大学時代に一緒に旅行していたことだ。
田中君、T君、M君と僕の4人で四国の祖谷、足摺岬、宇和島、松山を回った。田中君がいたことを忘れかけていたのは、その旅行を最後に、彼と接触がなくなったためだろう。高校の同窓会で会うこともなかったし。
忘れていた罪滅ぼしではないが、田中義廣氏が翻訳した本を注文した。アマゾンなどで検索すると田中義広で出てくるが、訳者名としては田中義廣であり、高校時代も「広」を旧字体で書いていたと記憶している。
買ったのは、「青い鳥」の著者であるメーテルリンクの「蟻の生活」である。「青い鳥」から受けるイメージと異なり、メーテルリンクは神秘的な作品をいくつか残している。一度読みたいと思っていたこともあり、注文した。
検索すると、田中義廣氏はエゾテリスム(ésotérisme 秘教主義:魔術、錬金術、神智学、ヘルメス主義、占星術、カバラ、薔薇十字思想、グノーシスなど、ヨーロッパの陰の思想に通底する思考傾向と言説であり、デカルト、ニュートン、ゲーテらにも少なからぬ影響を与えたとの説明がある)関係の著書を複数翻訳している。
冥福を。

2012/03/04


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