春、子供の頃にトリガイ=鳥貝を食べたものだ。黒くて長い三角形をしている。鳥(烏がより近い)の嘴に似ていることが名前の由来とのこと。東京では見かけなかったが、京都では売っている。
3/17、刺身で食べた。食べたことがあれば分かるように、柔らかく、少し甘みがあり、美味だ。
子供の頃は干したトリガイだった。刺身用のものは奈良まで来なかったのかもしれない。この干したトリガイは歯ごたえがあり、濃厚な味がする。刺身のあっさり感とは別物のようだ。でも、それはそれで旨い。こちらは京都であまり見かけないようだ(自分自身で真剣に探していないせいかも)。
このトリガイ、刺身に変わり果てる前はどんな姿をしているのか、知らなかった。一昨年だったか、殻ごとのものを家内が買ってきた。赤貝に似た二枚貝だ。その貝の身をそのまま食べたが、これは止した方がいい。
トリガイのさばき方がユーチューブにある。足の部分を貝から取り出し、それを開いて内蔵をこそげ落とすと、普通に売っている「黒くて長い三角形」になる。要するに足の部分を食べているわけだ。
ついでにユーチューブの関連メニューを見ていると、フグのさばき方まである。「誰や、そんなん真似したら死ぬで」と思う。トリガイ程度で止めてほしいものだ。
2012/03/18