タイは食物天国である。過去、タイで好みのまま食べたのはカンボジアからの帰りだけだった。その時は「高級レストラン」に入ったのだが、好印象ではなかった。では、今回はどうか。
新婚旅行はシンガポール、タイ、香港のツアーだった。タイでは舞踊を見ながら海鮮料理なるものを食べた。料理の印象はなく、少し腹の調子がおかしくなったように記憶している。
カンボジアからの帰りは「スパイス・マーケット」という、今でもガイドブックのトップに掲載されている「高級店」に行った。トムヤンクンが入っていることを確認して1人960バーツのコースを注文した。ビールを飲んで4人で5800バーツを支払ったと記録にある。1人1450バーツの計算だ。味は、新宿のバンタイが圧倒的に勝ちだった。近くのテーブルに座っていた日本人の兄ちゃんがトイレに行くふりをして食い逃げしたのは、思い出の出来事だったが。
それで今回食べたのは、タイの東北地方の料理と、タイ風の中華料理である。両方とも大衆食堂という雰囲気だが、混み合っていて、西洋人も多い。値段を書いておくと、案内人と2人で、前者が820バーツ、後者が(美味かったので2回食べに行ったが、奇しくも同じ値段の)1080バーツだった。中華料理の方は、手長エビの茹でたの(写真)と、カニのカレー煮込みが美味い。
果物では、まだ季節ではないようだったが、ドリアン(剥いたのが売っていて、50バーツくらいからある)、マンゴスチン(1個10バーツ程度)が美味かった。ドリアンを百貨店などで剥いて売っているところからすると(実際に食べてもそうだが)、香りを抑制した品種になっているようだった。そう思って調べると、「近年タイではMon Thong(モントーン)という臭いを抑えた改良品種が作られ流通している」とWikipediaにあった。
2012/04/01