日経新聞の文化欄は優れている(その他は優れていないような書き方だが)。今日の夕刊の文化欄は、二十四節気を見直そうという動きについてであった。
賛否両論を紹介している記事で、どうせよとは書いていない。でも、二十四節気の季節感がずれているという議論は、部分を指してのものだろうと、反発してしまう。
例に挙げられていた「立春」だが、「まだ寒いのに」との声があるという。しかし、節分とその翌日の立春の前後で一番寒い時期が終わるし、その頃、太陽の高さが感じられるようになる。それを「立春なんて変」という方が変だとしか思えない。暖房ボケしているのだろう。もっとも、小満だけは何の意味やらぼやけているが(こっちの教養不足かも)。
二十四節気を議論するよりも、桃の節句、七夕、重陽の節句を問題にしたほうがいいだろう。これこそ季節を無視し、無理矢理に旧暦の行事を新暦に張り合わせたものだ。何回も言っているように、新暦の七夕なんて、牽牛や織女が可哀想だ。ええっ、「とうの昔に倦怠期だから、年に一度の七夕が梅雨でかえって幸いだ」なんて。
2012/04/09