川北英隆のブログ

春の鴨川を歩く

四条通りから鴨川沿いを歩き、荒神橋で鴨川を離れた。大学への通勤で一番楽しい季節である。京都の桜はこのないだの日曜日で満開を過ぎた。川沿いの歩道は散った花弁で満ちている。
四条から川沿いの歩道に入って、川床の設置工事が始まっているのに気づいた。いよいよ春から夏にかけての観光シーズンの始まりだ。複数の業者が一斉に作業している。川床を楽しめる季節は5月末くらい以降か。それまでは涼しすぎる。
鳥も活発に動いている。東京では見かけなくなった(今でもそうだと思う)ツバメが飛び回っている。カイツブリもたくさんいる。何回も見かけているので分かったのだが、メスは茶色一色に近く、オスは翼の下が白い。
川に暮らす鳥を相手に餌を撒いている人がいる。パンの耳だ。それをカラスが横取りしている。見ていると、カラスは飲み込めないほどの大きなパンを一度川の水に浸して柔らかくしてから飲み込んでいる。これに対し、アオサギはそのまま一生懸命飲み込もうとして、最後にパンを落としてしまう。それをカラスが横取りする。カラスはかなり「カシコさん」だ。
橋の下の優雅人の猫も元気だ。河原の草が青々茂っているので、そこで去年生まれたと思える中途者の猫が追いかけあいをしている。青い草の中にトラジマの猫が2匹。トラなら怖いが、猫なら優雅な春だと思える。

2012/04/17


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