川北英隆のブログ

アクアスキュータムの経営破綻

表題は今日の最大のニュースの1つ。オーバーかもしれないが、そのブランドに憧れ、ロンドンへの出張のついでにわざわざコートを買った者にとって、それくらい衝撃のニュースだった。
と、ここまで読んで、「ひょっとしてコートを持ってたの」と言われかねない。というのも、知る人ぞ知る「真冬にコートを着ない」人間の一人だから。
ロンドンでアクアスキュータムのコートを買って25年は経過しているだろうか。バブルの最中というか、ジャパン・アズ・ナンバーワンの時代だった。買って数年は着たと思うが、バブルの崩壊とともに着なくなり、今は寒さにじっと耐えている(嘘)。
実は、そのコートを東京から京都に引っ越すときに捨てたとばかり思っていた。どうも残っているらしい。家内は「カビが生えてるで」と言っていた。どうなっているのか、一度、バブルの時代の名残として引っ張り出してみたい。
現在はフリースやダウンの時代であり、その他にも優れ物の繊維が多い。今、愛用している山用の防寒具は、真冬に塩水(「何で山で塩水なんや」とは質問しないでほしい)をドバっと浴びても何ともなかった。しかも、すごく軽く、コンパクトに丸められる。そういうものを着だしたら、アクアスキュータムのコートは化石みたいなものだ。破綻するのも無理はない。

2012/04/18


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