今日と明日、日本ファイナンス学会の20回目の大会である。一橋大学の一ツ橋キャンパスで開催された。夕方、懇親会があり、それに出席してから京都に戻った。
若い学会としてファイナンス学会が設立されて20年が経過したわけだ。当初のコアのメンバーはとうに60歳を超えてしまった。70歳に達したメンバーもいる。こっちも他人のことは言えない。とはいえ、コアのメンバーよりも多少(誤差の範囲?)若いのも確かである。
組織の難しいところは、そういう年長者の扱いであり、若手に活躍の場を与える仕掛けである。年長者が依然として実力を有していればなおさらだろう。
学会には顧問制度がある。それをどう使うのかが決め手かもしれない。とはいえ、現在の顧問(といっても、設立以来の顧問がほとんどなのだが)と、今の年長者の間にはやはり歴然として年齢の格差がある。「一緒にしてもろたら困る」と、両サイドから文句が出るかも。
何てことを、実はまったく思いもせず、懇親会では会費4000円の元を取るために飲み食いをした。料理の内容の割にはちょっと高かったかもしれない。野菜類が少なかった。それと、二次会に行かない(行けない)ので、年長者とも久しぶりの話をしないといけないし、忙しかった。
最初に書いた学会発足以来20年の経過と学会の今後については、懇親会の席で考えたのではなく、帰りの新幹線でふと思った次第である。じいっと車窓の風景を眺めるだけの列車の中は、物を考えるのに適している。
2012/05/26