川北英隆のブログ

ブランドベルグ山2

ブランドベルグへの登山道はいくつかあるという。多分、そのうちで一番普通の道を登ったと思う。コースはブランドベルグ山塊の南側、中央より少し西に寄ったワジ(涸沢)からだった。
登山口の標高は700メートル程度である。そこには明け方に着く予定だった。
その登山口から最高地点まで、標高差わずか?2000メートル程度であるが、暑く、また大きな岩の間の道を歩くため、途中の標高2000メートル地点で1泊する必要がある。
雨が降らないため、テントは必要なく、マットとシュラフさえあればいい。満天の星の下で寝る、ある意味で贅沢な宿泊である。水は、枯れた沢に残った(多少は湧いているらしい)水を、ゲンゴロウの類を避けながら使うことになる(そのままでも飲める)。このため、キャンプ地はほぼ決まっている。炊事のための燃料はガスボンベか付近で集めた枯れ枝である。
登山口へはメインの道路から車で1時間程度、砂漠(といっても草が多少生えた中)を入らなければならない。本当は四輪駆動車を使うのだが、ガイドがサボったのだろう、普通の車で入った。このため車が途中のワジで砂につかまり、動かなくなった。仕方なく、3時間近く、雲1つない炎天下の砂漠を歩くことになってしまった。登山口に着いたのは10時過ぎだった。
おかげでウェルウィッチャ(日本名は「奇想天外」で知られている植物)をたくさん見ることができたのだが、その歩きだけで完全に疲れきり、目的としていたキャンプ地のはるか下、1300メートル地点のキャンプ地で宿泊することになった。
写真は登山口からのブランドベルグ山塊である。赤味がかった大きな岩が特徴である。頂上はワジの奥、写真の右手の方だが、見えていない。
ブランドベルグ登山口.JPG

2012/06/17


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