「夏がくれば思い出す」は尾瀬、「ハマナスの咲く頃、思い出して」は知床岬。それで、「エビアンを飲んだら思い出す」のは、フランスはモン・ブュエ(Mont Buet)の頂上直下の風景だ。
「何でや」と言えば・・・。そのことは少し後回しにしたい。
モン・ブュエの夏の登山のことは2011年7月19日に書いた。モン・ブュエはフランスの山で、シャモニの谷を挟んでモン・ブランの向かいにある。その山に登った一日は、夏が来れば思い出し、エビアンを見れば思い出す登山となった。
今回、知り合いがイギリスとスイスに行き、その報告のメールに「ローザンヌも訪問したのですが、レマン湖の対岸の町が水で有名なエビアンで、その背後にちらりとモン・ブランが顔を覗かせていました」と書いていた。実は、モン・ブュエの北側はスイスとの国境が迫っていて、谷はスイス側に流れる。レマン湖に注いでいるはずだ。
そんなモン・ブュエの頂上で、一緒に登ったI氏を待った。その当時は面白いように高度が稼げたので、I氏よりもかなり早く着いてしまった。モン・ブランを眺めながら食事をし、それでもI氏が登ってこないので、ひょっとして途中で引き返したのかもしれないと思い、下山を始めように思った。その準備のため、頂上の北側を少し下りてオシッコをした。
実は、レマン湖の畔を車で走っているとき、「この湖の北側が有名なエビアンの町だ」と噂していた。その記憶があり・・・、というわけだ。
今でもエビアンを見るとモン・ブュエの頂上直下の北側を思い出し、湧き水をイメージする。そうそう、I氏だが、頂上から数歩下り始めたときに姿を見せたと報告しておく。
2012/07/04