夏は昆虫達の季節、よく観察すれば街中にもいろいろといる。立秋も過ぎた今日、窓の外には赤トンボが飛んでいた。そんな中、あまりというか滅多に歓迎されないのがゴキブリだろう。
夜中、ゴキブリとふと目が合ったりすると、息を呑んでしまう。昨日もそうだった。イタリアレストランの白い壁にある茶色いものと目が合ったように思った。彼(彼女?)が一瞬、壁のシミとなったかのように動きを止めた。その後、おもむろに動き始めた。
幸いにして、ゴキブリまでは相当の距離があった。実は、そのゴキブリのすぐ近くに男女の客がいた。女性の方が気づいたようだ。そのすぐ後、店員が紙を手に近寄り、掴んで持ち去った。ゴキブリは冷房が苦手で鈍くしか動けなかったのか、それとも店員には日常的な出来事なのか。
京都の町家にゴキブリが多い。よく道路の上で死んでいる。交通事故に遭ったのだと思う。有名レストランといえども、隣の町家から侵入される分にはどうしようもないだろう。ということで、我慢しかない。男女の客は早々に帰ったようだったが。
昔、実家の台所にゴキブリがたくさんいた。そんなゴキブリを退治するため、夜中に起きて台所の電灯を点け、不意打ちを食らわす。たくさんのゴキブリが驚いて飛び交うところを蝿叩きで打ち落とすわけだ。日本のバトミントン選手がそんな環境で子供の頃から育ったのなら、金メダル間違いなしと思うのだが。
2012/08/11