卑近な話題である。昨年11月に亡くなった父親の相続税の申告手続きをようやく済ませ、一山越した。と思っていたところ、次は名義書換である。これも厄介で、先日は天理市役所まで行った。
「何でや、父親が住んでた郡山と何の関係もないやん」というとこだ。しかし、不動産の名義の書き換え手続きを司法書士に任せようとしたところ(自分でもできるし、実際やったことがあるのだが)、父親の名義になっている不動産の名義書換には、その父親の原戸籍(「はらこせき」と読んでいるらしい)が必要で、それを取得するには父親が生まれた市町村、すなわち天理市に出向く必要があったので。実は、相続税の申告手続にも原戸籍が必要だったのだが、父親が結婚後に移した郡山の戸籍にも出生からの記載があったため、「これでええやろ」と税理士事務所に持参したところ、「ええ」というか「何も言われなかった」のでそのまま申告してある。
原戸籍に戻ると、それを取得するのに2000円以上かかった。「ひえー」と思ったが。要するに、もらった書類は江戸末期のところから始まっていて、えらく詳しい。父親、爺さん、その爺さんとさらに爺さんの名前があった。しかも昔のことだから、若くして死んでしまった子供も多い。聞かされていなかった父親の弟妹(父親は一番最初の子供)の名前が2人あり、それを確認して「そうなんや」と思った。冷静に考えると、その内の1人の名前は聞いたことがあるような。
どこかで「家系は少なくとも明治初期まで遡れる」とのことを読んだ記憶がある。「このことなんや」と納得した。
2012/10/12