川北英隆のブログ

日本企業がダメになった理由2

昨日の続きから始める。何故、婆さんになった吉永小百合を執拗に使い続けないといけないのか。推測するに、トップに熱烈なサユリストがいて、誰もその一声に逆らえないのだろうか。
この推測が当たっているのかどうかは不明だ。しかし、議論していると、日本の企業がダメになった大きな要因の1つは、「サラリーマン化」だとの説が有力である。給与さえきちんともらえれば十分との発想に立ち、社内とくに上司との間に荒波を立ててまで「正しい」と思ったことを主張する社員は絶滅危惧種になってしまっている。
この説について、「経団連の中にも、トップ企業の言動に賛成していない企業が多いのだが、サラリーマンとして反対意見を表明しない風潮が強い」との内部通の議論もあった。だから、経団連が対外的に表明している意見は、加盟企業の総意でない可能性がある。ということは、10/28の「経団連企業を切って捨てる」は主要企業だけに通用する意見かもしれない。当然、反対意見を表明しないのも大きな罪なのだけれど。
この点、女性を幹部に登用するのがカンフル剤になるかもしれないと思う。経験からすると、日本の女性のボラティリティは高い。(表面上だけかもしれないものの)かつての日本女性の手本のようなのがいると思えば、傍若無人なのもいる。そういう女性を会議に投入すれば、議論がどどんと燃え広がるかもしれない。女性を皮肉った表現ではなく、もやしみたいな男性よりは余程ましだと思う次第だ。
いずれにしろ、日本企業がダメになった理由の1つは、小物経営者ばかり多くなったからだろう。そういえば、「係長が社長になったような」と、某社のトップを皮肉った発言を何年か前に聞いたことがあった。

2012/11/16


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