川北英隆のブログ

京都の店・ハマムラ

どれが本物で、どれが偽物か。はたまたどれかは仮の姿か。とは大げさだが、京都の中華に「ハマムラ」がいくつかある。今日のハマムラは河原町六角の店、前を通るたびに「一度は」と思っていた。
とくかく繁華街の真ん中、通りに面しているので目立つ。それに繁華街にしては店が古びていて、それをネットではレトロな雰囲気と説明してある。店の前に並ぶメニューの内容も古びた感じである。このため、「一度は」と思いつつも、いつまでも実現しなかった。
今日の夜、家内がいなかったので、ふと思い立ち、ハマムラに入った。一品物のメニューはあるのだが、一番目立つのは昼の定食のような、それでいて1000円を少し超すセットメニューである。夜に一人で店に入って飲み、食べる趣味は皆無なので、一品物は避けてセットメニューにした。ワンタン、シュウマイ、チャーハンが組合わさっている。これを選んだ理由は、そもそもワンタンが好きだから。
味は普通である。古びた店だったこともあり、昔々、下宿屋の近くの、「美味い、美味い、でもいつかは別のものを食べたい」と思いながら箸を運んでいた中華丼の店を思い出した。そう、下宿時代の雰囲気と味だと思えばいいかも。
店は、息子、父親、母親で切り盛りしているようだった。浜村さんなのでハマムラだそうだ。創業60年だとか。昼飯に入るにはよさそうだ。
とは言うものの、2年前のゴールデンウィークの昼に訪れたら、休みだった。借地、借家の店ではないから、休日、祭日には何の憂いもなく休むのだろう。京都にはそういう店が多い。観光で来る場合には要注意だ。

2012/12/12


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