ベトナムの北部はフランスの影響が色濃く残っている。その1つがハノイ近郊の建物であり、もう1つがフランス料理とワインである。13年前もワインが美味かった。そこで今回も探した。
それも、タイ原産のワインで味をしめたから、ベトナム原産のワインがあるだろうと睨んでいた。やはりベトナム原産のワインはあった。それも赤、白、その他の果物の発酵酒がハノイ空港の免税店で売っていた。価格は、何と1本5ドルである。その値段に驚き、どんなのか半信半疑ながら、腐っていたとしても大した損失ではないと思って買って帰った。
正月に早速飲んだところ、残念ながら香りが薄く、コクも少ない。つまり、タイのワインには及ばない。しかし腐ってはいなかった。日本料理と一緒に食べればそれなりに飲める。
飲み終わった後、どこでワインを生産しているのかと調べたところ、ダラト(DA LAT、Dには横線があり、最初のAには緩やかに声調を下げる記号、後のAには急速に声調を下げる記号が付いている)という、サイゴンから東北東200km付近の高地の町で作られている。盆地になっているようなので、山の斜面でぶどうが栽培されていると思える。
ついでにネットで調べたところ、かなりの数がヒットした。日本で販売もされているようだ。2つ3つ見たところ、いずれも安い。正月に飲んだのと銘柄は違うが、同じような味なのだろうと推察した。
自国でワインを作ろうというのは、やはりベトナムの生活水準が向上している証拠であろう。
2013/01/05