川北英隆のブログ

新年に当たり資産運用の備忘録

昨年末、円安の展開となり、また日本の株価が上昇し、福がもたらされた。では、この新しい年、資産運用に関して心がけることは何なのか。お屠蘇気分で備忘録的に記しておく。
現在の僕のポジションは、数年先までの大学からの給与からの収入、将来に受け取る年金、不動産などの保有を考えると、円資産の割合がまだまだ多い。2000年以降、かなり円のポジションを減らしてきたつもりだが、この1年、相続を初めとしていろんなことでドタバタしていたので(時間的余裕ができれば海外の現地調査だし)、円のポジションを低めることにあまり力を注がなかった。円安になってみると「しまった」と思うが、ひょっとすればもう一回くらい、円を外貨に替えるチャンスがあるかもしれない。
いずれにしても、これ以上の円ポジションを保有しようとは思っていない。円を外貨に変えるに、特定の通貨はない。信頼できる通貨は限定されている。ドル、ユーロ、資源・穀物国を中心に、分散するしかないだろう。分散することで、ある程度の為替リスクは軽減されてきた。
通貨の分散には各国通貨での国債がベースになる。国債以外の債券に少額で投資するのは難しいので、投資信託を利用するしかない。通貨への投資だと思えば、国債でも大差ないのだが、手数料控除後にそれなりのリターンをもたらす投資信託もあるようだ。
株式も投資対象として重要である。
このうち、日本企業に関しては、経営の良し悪しが最初の選択基準となる。この1ヵ月、株価が上昇したものの、これからは何ともいえない。中期的にすぐれた経営を行なってきた企業から選択するのが筋だろう。
これに対してアメリカ企業の著名どころに、これまでの経験として、外れがゴロゴロしているわけではない。ニュースに目を凝らし、個別企業を選んで投資しても、かなりのリターンを得ることができる。投資信託を買うよりも確実性が高いと思っている。
ネットを利用すれば、海外株式も簡単に投資できる時代である。株式であれば、為替の損益よりも、株価からの損益のほうがはるかに大きいので、為替変動を気にする必要性が低下する。
投資家も、もっとグローバルになる時代だといえよう。海外旅行したついでに、目についた企業をメモする時代である。お互いに幸運を。

2013/01/06


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