1/29のネットのニュースだったが、ビルマ(ミャンマー)の辺境に数年前まで旧日本兵が生き残っていたとの情報が得られたとのこと。敗戦から68年目の今年、生存しているとしても90才前後だ。
よく知らないので少し調べたところ、ビルマで遺骨の調査が始まったらしい。ビルマの民主化が進み、経済活動以外での交流も再開したのだろう。同時に、ビルマの辺境地帯(インドやタイなどとの国境周辺)に住んでいる非主流民族とビルマ政府との停戦が進んでいるのも要因になっているらしい。
インパール作戦において多くの日本兵がタイ経由でビルマに入った。ビルマはイギリスの植民地だったから、敵の敵は味方ということで、ビルマは親日的である。インパールで大敗した後、ビルマのマンダレーに戻る途中、多くの日本兵が飢えと病気で死んだわけだが、死を免れた兵士の中には現地に溶けこんだのも多数いただろう。
若い頃の父親の話を聞いていても、確かマンダレー周辺だったと思うが、現地人の舟を借りて漕いだことが楽しそうだった。ビルマに居残ってもいいと思っていたのではないだろうか。というのも、軍の命令で現地の村を離れざるをえなかったと喋っていたので。
ベトナムやタイの印象も同じだが、のんびりと暮らすつもりなら、東南アジアの国々は最高だろう。現地人が優しくしてくれれば、冬のある日本に帰っても仕方ないと思う者も相当数いたに違いない。
ビルマとの経済的な取引が活発化していくのなら、10数年ぶりにビルマを訪れ、奥地にも入ってみたいと思う。インドとの国境地帯には3000メートルを超す山もあるし、どんな土地で日本軍がイギリスと戦ったのか見てみたい。
2013/02/03