川北英隆のブログ

春節の花火激減は民衆の不満に

ネットのニュース(時事通信)を見ていると、10日の中国の正月、春節の花火や爆竹が今年は激減したとか。北京での大気汚染が問題になったため、自粛ムードが広がったと書いてある。
今年の春節は今日、2/10だそうだ。以前、上海に出かけたとき、期せずして春節にぶつかった経験がある。春節の前日の夜、つまり大晦日の10時頃から花火が始まる。それが12時少し前に最高潮に達し、花火と爆竹の白煙が立ち込め、夜の空が霞んでしまう。上海の街は明るいから、霞んでしまうのがはっきりとわかる。その日、春節の花火の写真を撮るため、窓を開けていたのだが、そこから煙が入り、硝煙の臭いが部屋に入ってしまった。
別に近くで集中的に花火や爆竹をやっているわけではない。まさに上海一面が戦争状態になった雰囲気である。他の大都市でもそうなのだろう。かつての日本人にとって紅白歌合戦がそうだったように、また今でも初詣がそうであるように、中国人の正月の一番の楽しみは花火と爆竹のように思える。
それが今年の北京では、花火や爆竹の消費量が37%減ったらしい。このニュースを読んで思ったのは、ここまで中国人に公害や自粛という意識が高まっているのかということである。ひょっとすれば、当局が自粛を呼びかけたのかもしれないし、大々的な花火の打ち上げや路地での爆竹を取り締まった可能性もあるように思う。中国からの留学生に真相を質問しないといけない。
それと同時に、派手に春節を祝えない状態が長く続くと、国民の不満が高まるのではないかとの危惧である。ひょっとすれば中国国民自身が爆竹となり、爆発してしまうのではないかとも思ってしまう。

2013/02/10


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