衆院選挙区画定審議会(会長・村松岐夫京大名誉教授)が選挙区の「0増5減」などを柱とする改正案を安倍ちゃんに勧告した。これに従うと、一票の格差は最大1.998倍とのことだが、情けない。
そもそも村松名誉教授って誰なんやと探したところ、京都大学法学部(当然かな)の教授だったとある。まあ、「0増5減」が望ましくないとはいえ、「何もしないよりまし」なのは確かだ。しかし、その勧告なるものを読んではいないが、もしも「0増5減」だけを勧告として指摘しているのなら、その委員長を務めた学者は完全な誤用ではない、御用学者だろう。裁判官でさえ、現在の選挙制度に対してことごとく違憲を主張しているのだから、それを抜本的に変えようとは思わないのか。
同じ京大に所属する者として、政府の行動を批判的に観察する気質を誇っている大学の名声を汚す行為に近いと思う。たとえ、「0増5減」法案が国会で成立したとしても、すぐさま格差が2倍を超えるのは明らかだし、そもそも2倍が公平なのかと問えば、「公平」と答える国民はいないだろう。「公平」と答えたとすれば、「ではケーキの大きさが普通の人の半分でもええんやね、もっと言うと給料は同僚の半分やで」と問えばいい。多分、本人は苦悶するに違いない。
ということで、このニュースを読んで、アホやんとしか言いようのない虚しさを感じてしまった。
2013/03/28