エチオピアは高原の国である。4000メートルを超えるピークは25以上あるとエチオピア航空の機内誌にあった。どう数えるのかは不明だが、いずれにしても高いピークはいくつもある。
その中で、エチオピアの最高峰はラスダシャン山(Ras Dashan)、4620メートルとのこと。どのような山なのか。実際に頂上に到達すると、とりわけて周囲より高いわけでもない。ほぼ同じくらいの高さのピークが近くにいくつもある。そもそも、ピークと言うほどのこともなく、周囲よりも少し高くなっているにすぎない。
写真は、そのラスダシャン山である。左手の端が最高点とのこと。一段と高いわけでないから、間近まで行かないとピークを見ることができなかった。周りのほぼ同じ高さのピークにずっと隠れているからだ。とはいえ、近くのどのピークもよく似たものだが、北側に大きく切れ落ちている。このエチオピア独特の地形と、ラスダシャンの台地状の岩だけが、エチオピア最高峰の価値を保っていると思えた。
2013/03/23