相続の手続き、合併への対応手続きが依然として続いている。というのも、日本の株式を売り上がっているものだから、早く売れるようにしないといけない。
この相続と合併の複合状態が某大手家電メーカーで生じた。僕らの親の世代にとって、その家電メーカーの株式はある意味、絶対的な存在だった。絶対者を信じないものは救われない。まじめな話、信じないと儲からないし、ある国では生きていられない。
ということで、その家電メーカーとその系列の株式を信心深い親が持っていたものだから、しかも2社が最後に合併したものだから(ここまで書くと企業名は関係者にほぼ明らかだが)、単元未満株に面倒なことが生じている。
詳しいことはともかく、(もっと具体的に書くと)某電産と某電工の証券代行機関が異なっている。このため、細かな株数の売却に二重の手間がかかるというわけだ。それで、売却のための手続きを暇な時を見つけてやっている。その結果、証券代行機関の事務対応に明確な差があると判明した。このメーカーの場合、某M信託銀行は官僚的、S信託銀行はフレンドリーである。
M信託銀行のネットに掲載されている申請書類は書く欄が小さ過ぎ、京都の長い住所対応ではないし、そもそもファイルが不鮮明過ぎる。また、(細かなルールがあり、最初に提出した申請書では100%の対応ができていなかったので)追加手続きが必要となり、そのために送られてきた郵便物には返信用の封筒が入っていなかった。
S信託銀行のネットの書類はM信託銀行と異なり、欄が大きく、鮮明だった。M信託銀行と同様の追加手続きについて、送られてきた郵便物には返信用の封筒が入っていた。切手は自分で貼る必要があるものの、それは当然である。返信用の封筒があれば、「どこに送ればいいのやろ」と迷わなくていい。
このような些細な違いで、ある意味、企業の評価と価値が決まってしまう。S信託銀行は「ええ企業かも」と思った次第である。もう一言。M信託銀行に吸収されたT信託銀行には友人がいた。その信託銀行が存続していたのなら、もう少し違ったかもしれない。
2013/05/08