数日前の休日の昼、テレビを見ていると、各県が東京に出しているアンテナショップの紹介があった。どこかで見たような(名前も書いてあったが、忘れた)女性が登場し、その店で県の名物を食べる。
「美味そう、うらやましいやん」と、昼飯を食べた直後にもかかわらず、最初は涎を流しそうになりながら見ていると、そのうちに「ええ、アホな」と思ってしまった。
要するに、その女性、公家でも金魚でもあるまいに、おちょぼ口で、ほんのちょっと名物の食べ物をかじる。カツオのたたきなんか、金魚だから完全にカツオに負けてしまい、かじれない。玉コンニャクなんか、1ミリくらいかじっただけ。「いかにも不味い食べ物のようやで」、「がばっと口に入れ、むしゃむしゃ噛んで飲み込めや」とテレビに向かって叫びそうになった。実際、大阪人のカミさんは罵っていた(怒られるか)。
食べ物の美味さと食べ方を知らないのだと思ってしまう。何でも大声で「ういひー」とテレビで連発するのも許せないが、今回のテレビのように「つつく」のもよしてほしい。普通に食べ、「美味い」とか、直接的ではないにしろ、「まあまあかな」、「いやー、好き嫌いが多くて」と評価してほしいものだ。
2013/05/08