川北英隆のブログ

日本の国際化はどこに

ネットのニュースを見ていると、『「日本人奴隷」3人、メキシコに...安土桃山時代』という読売新聞の見出しが目に入ってきた。時は1597年、大航海時代の始まりから100年近く経っている。
ニュースは、
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130513-OYT1T00675.htm?from=top
にある。
この日本人奴隷はマニラに住むポルトガル商人に売られたという。この商人が、異端教徒としての審問のため、マニラからメキシコに移送されたので、一緒に太平洋を渡ったらしい。
当時の日本人が東南アジアで活躍していたのは比較的知られた事実である。また、人身売買が活発だったのは、当時のどこの国でもほぼ共通だろう。「人間」は財産であり、貸借対照表に記載すべきものだった。そうだとすると、日本人が東南アジアに売られていったのは普通の出来事だと思う。しかし、それがメキシコまでとは思いも寄らなかった。
いずれにせよ、500年近く前から世界は意外に狭かった。日本人もグローバル化していた。それと比べて現在はどうなのか。自分自身を含めて、活力がないなと反省した次第である。日本全体が500年前と比べて沈滞していると言われても仕方ないだろう。

2013/05/13


トップへ戻る