「ほんま、情けない」、「何を考えてるんや」と思うのが、一昨日と昨日の株価急落と乱高下に対する世間の反応である。これまでの株価上昇が急激すぎたから、当然ありうる株価下落にすぎない。
政治家も新聞も大騒ぎに近い。少なくともそのように感じさせる反応記事が掲載されている。「それが(この急落が)どうしたの」程度の答えで十分ではないか。
もちろん、僕自身の日本株に対する評価は「これまで楽観的過ぎたし、今もそうだ」というもの。だから、昨日書いたように、今日もまたシャンパンを飲みたい気分なのだが(飲んではいないが)。
それで笑ってしまったのが、今日の日経の一面トップである。見出しの「最高益企業、株安に抵抗力」、「投資家、選別強める」というのを読んだ瞬間、「さすが日経」と思ったのだが・・。そこに示された上昇銘柄の表が「昨日の株価上昇率」とは少しお粗末、見出しとの関係が不明だ。そもそも、その表に登場する企業のすべてとは言わないまでも、「何これ」と思う企業が混じっている。「そんな、一日だけの値動きで評価を下すなや」と思った次第である。新聞記者は株式の専門家ではないから、もう少し分析的な表を作るのが難しいのは理解できるが。
好意的に解釈すれば、投資家を安心させるための材料を必死に集めたのだろう。でも、最初に述べたように、株価が毎日、毎週、毎月連続して上がるなんてありえない。「預金やないのやから、下がることも当然ありえる」と確認の記事を書くのが、経済紙の大御所である日経新聞の役割だと思った次第だ。
2013/05/25