今日、ネットのニュースを見ていると、富士山の入山料について山梨と静岡の意見がまとまっていないようだ。結局のところ、今年の夏は実施せず、来年からの徴収で検討が続けられるらしい。
難色を示しているのが山梨側とのこと。県としての主要な産業が観光だからか。一般論として、観光産業が悪いとは言わない。しかし、日本の観光産業は問題が多すぎる。こんなことでは観光資源としての富士山を食い尽くしかねない。よく世界遺産への登録が前進したものだと思う。
あまり繰り返さないが、入山料は当然のことだろう。テーマパークに入るのに非常に高い料金を払う。テーマパークは傷んでも、作りなおせば終わりである。富士山はそうはいかない。ガラパゴスに入るのに100ドルを払う。それと同程度を富士山に支払ってもいいと思うのだが。
そういえば、先日、親戚の法要で集まった時、叔父さんがぼやくには、富士山の8合目から上は神社の持ち物で、そこの小屋は酷すぎると。何年前のいつのことかは知らないが、狭い小屋にメザシ(頭と足を互い違いにして)で寝かされるらしい。そして「喋るな」と号令がかかるとか。
いずれにせよ、観光には既得権益者がわんさかいる。その抵抗で事が進まない。日銀に無理強いして矢を放たせた安倍ちゃん、今のところ自身では大した矢を放つ様子がない。富士山の入山料をめぐるごたごたがその前触れか。「入山料を徴収しないのなら、世界遺産の話はなかったことにする」と既得権益者を恫喝すればよかったのに。
こんなことでは、富士山が堪忍袋の緒を切らして大爆発かもね。
2013/05/29