昨日、カラスのことを書いて、ついでに母親の悪口も書いた。そのように厳しく育てられたので(ウソかな)、比較的物事に動じなくなったし、注意深くなったような。いずれにせよ昨日のは悪口だ。
母親は今から思うと切れやすかった。言葉使いもストレートである。だから、鳥のフン事件に対して子供に「ボンヤリ」と叱ったのだと思う。「ボンヤリ」と叱られても、どうしようもないのだが。
そんな子供の頃の感想の一端が、ネットなんて無縁の母親にも伝わったのか、逆襲を食らってしまった。というのも、昨夜というか今日の深夜、12時を過ぎた頃、電話の呼び出し音がけたたましく鳴った。
熟睡していたにもかかわらず、その電話の音ですぐに目が覚めた。最近、ワン切りの電話が多いので数秒待ったところ、再び呼び出し音が鳴った。真夜中の電話は恐ろしい。不幸の香りがする。
受話器を取る前に番号を確かめると母親だった。死者が電話を架けてはこないので、「何や」と思い電話に出た。最近、母親は食道が老化し、硬いものが飲み込めなくなったと訴えていた。電話の用件もそれだった。昔からの性癖で、「明日、死んでるかもしれへん」とオーバーに言う。付き合いきれないので、適当に話を聞いた後、ブチっと電話を切った。
今朝、念のために電話をすると、「食べられる、大丈夫」と言っていた。「夜中や早朝に電話をせんといてんか」と諭したが、どこまで理解したのか。好き勝手に生き、思いついた時に電話する老人だ。
ということで、深夜の電話は悪口への逆襲だったのかなと思う次第である。だとすると、今日もまた、夜中に電話があるかも。そのとおりだと、明日から、寝る前に電話の配線を切っておこうと思う。90歳近くになれば、僕もそうだろうが、電話が通じなかったとしたところで、思い残すことなんて何もないはずだし。
2013/06/12