川北英隆のブログ

ダマバンド(Damavand)山

7/11の赤いケシの花の向こうに富士山型の雪山が見える。「その山は何や」という問い合わせがあった(ウソ)。テヘラン郊外に一段と高くそびえるダマバンド(Damavand)山、5671mである。
天気が良く、空気が澄んでいれば、テヘラン市内からもダマバンド山が見えるとのこと。昔、イランやシリアが豊かだった頃、砂漠に石油(アスファルト分?)を撒いていたので、砂漠の砂がテヘランまで飛んで来ることが少なく、空気が澄んでいたとか。ちなみにイランの砂漠は砂の砂漠ではなく、現地ガイドは「土漠」と紹介していた。
そもそも、テヘランの北側は4000m近い山岳地形になっていて、その斜面の海抜1000mから2000m付近までテヘランの街が広がっている。7月初旬でも市内から谷筋に残った雪が見える。その郊外の山の奥、北東側にダマバンド山がある。
今回のイラン訪問の目的の1つはダマバンド山だった。登山ルートはいくつかあるが、いずれも4000メートル付近の山小屋に泊り、もしくはテント泊し、翌日、頂上まで往復するというもの。
今回はダマバンド山南東の町、Reyneh(2000m)からSaheb al Zamanモスク(3050m)まで車で入り、そこからBargah小屋(4150m)まで登った。ほぼ頂上の南側の稜線上にある。
その小屋から頂上までの往復になるが、登頂予定日の前夜から強風と雪に見舞われた。当日は途中まで(4900m付近)まで登ったが、天候が回復しないため断念した。次回に課題が持ち越されたわけだ。戻った小屋での情報では、当日、登頂者はいなかったとか(イラン人2人が下山してこなかったらしいが)。
写真は新雪の積もった氷河横の下山である。この時は少し晴れていたが、頂上一帯で強風が相変わらず吹いていた。
雪の中の下山.JPG

2013/07/20


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